2016-04-26

野山の宝物





日陰のあしもとに、つやつや光る宝物のような生態が広がっています。


シダの隙間には薄紫色のシャガの花。


新しく出そろった葉がまぶしい。


庭づくりをすればするほど、
自生の植物のさまに目をうばわれるようになっていきます。


そう。到底かなわない。
そう思いながら、頭のなかでまた、じぶんの植栽地図が書き換わります。



 
 
 
 
季節が進むあいだにも、まだ余震が続いています……。
九州の人々にどうかおだやかなあたりまえの毎日がもどりますように。
 
 
 
 

2016-04-24

満開のどうだんつつじ





小ぶりな葉の形とつき方、空に向かう細くのびやかな枝の造形、
こぼれるように咲く釣鐘型の清楚な白い花、
燃えるような真っ赤に染まる紅葉。


文句なしにうつくしい木だと思う。














2016-04-17

空中散歩






体むきだしで空を飛ぶことにあこがれます。


なんだったら、竹ぼうきにまたがっても、
竹コプターを頭にくっつけても構わないのだけれど、
ビジュアル的にはこれ、「モーターパラグライダー」がいいかなあ。








広大な砂浜では、たくさんの人が、それぞれの時間を満喫しています。


気になった撮影部隊が3組。


ウエディングドレスとタキシードを着て、
三脚にセルフタイマーで撮るステキなカップル。


シャツをめくっておなかを出し笑顔をむける妊婦さんを撮る
優しそうなだんなさん。


ロングスカートを両手で少したくしあげた女性に、
裸足で波打ち際を戯れてもらって、
男性ふたりがあらゆる角度から望遠レンズでねらう。


 
 
 





かたわらでは、石を積みあげる、ちびっこたち。

たこあげをする団体さん。

小山に立ってトランペットの練習をする小学生の男の子とお父さん。

空飛ぶ人&手を振る人。


 
 
 
ちょっと立ち寄った海は、おどろくほど包容力のある場でした。


 
 




2016-04-13

まぼろし時間





日々歩く場所が、 毎年ほんの10日だけ、夜、こんな楽しいことになる。


たくさんのちょうちんは、スタジオジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」
みたいな雰囲気をかもし出し、スピーカーから流れる音楽はなぜか、
琴で演奏された歌謡曲だったりする。


ほどほどの人出で、のんびりゆったり。





いつも過ぎてしまえば、ちょっと不思議な思いにとらわれる。


くらしが通常営業に戻った気分で、
実はなんだかホッとしていることに気づいたりする。








2016-04-07

霞か雲か






山のふもとに近づくにつれて、
ほの白くほんわりと霞んでいるのが、
桜なんだということに気づきます。






落葉樹の萌え出るまだ幼い緑色と、
濃く深い常緑の色と、
煙るような桜色で、
山は今だけの優しいコントラストを描いています。







今年の花も見事で胸がいっぱいになります。




息つく暇もなく咲いて、咲いて、
満開の頃に降った一日の雨で、ピンク色に染まる道のできあがり。


季節は後戻りすることなく一直線に進んでいます。