2016-08-31

碧さと静けさ





碧い空が映る。


ひんやりした空気のなかで穏やかに透き通る夏の空。


風が吹くと、さざ波が音もなく寄ってきて、
白い雲が気持ちよさそうにふるえる。


しばし眺めていると、ふいにピタリと止まり、
またくっきりと白く浮かびあがる。


揺れる。止まる。
気の向くままにくり返す。


ずっとここに居たいと思ってしまう。






耳を澄ましてみる。

遠くないところから、ポチャンというささやかな水の音。
魚が跳ねたのだろうか。


カーン。チチチッ。知らない鳥が鳴く。


人が作った音が聞こえないことに、思いいたる。






顔をあげる。

森の端と空がつながるあたりが、
「空が動いている」ことを、あきらかにしていた。


森にちょっとずつ吸い込まれるように雲が消えていく。

一方では、緑のむこうから新しい雲が産まれでるように飛び出してくる。





グーーーッ。

またどこかで知らない鳥が……ではなかった。



オナカガスイタ。


2016-08-30

コントラスト






明暗の差が大きい開口部にいつも心惹かれます。







お寺で室内から外を眺めた時に、
ほの暗さと、窓で額縁のように切り取られた景色との、
あざやかさな対比にはっと息を呑むような、
そういう感覚なんだろうな。







2016-08-20






作り手のまっすぐな想いが伝わってくる吹きガラスの風鈴が、
木陰でゆらゆら揺れています。


木々の葉擦れの音のなかに、
ちりんちりんと高く澄んだ音が響き、
とっても涼しげでした。




2016-08-17

おうちができた

 
 


休日のひととき、セルフビルドの家ができあがった。


住むにしても、訪ねてくるにしても、
驚異の身体能力が必要そうな、
そんなプランになった。



小学1年のMちゃんからするどい質問が色々でてくる。

「人形がホンモノの人だったとして、家の高さは?」

「えっと、このお姉さんが160cmとして、8人分くらいの高さだから・・・。」


スポンジのように、
なんでも吸収してぐんぐん成長していくちびっこたちと、
パッと暗算できずに一瞬たじろいだりするおとなたち。






 

2016-08-16

なかよし



 
 
 
あざやかな夕焼けを背後に従えて、
なかよく並んで一日を終える。
 
 
今日もおつかれさま。


 
 
 
 



2016-08-02

いつのまにやら熱帯

 
 
透けるシダ
 
 
 
太陽が全開バリバリだぁと思っていたら、
一転して、スコールとしか言いようのない雨と豪勢な雷。
 
 
汗をたらしながら外の鉢植えに水をやり終わった10分後に、
雨がおちてきた。
 
笑う。
 
 
ああ。
毎日のほとんどは、
どっちだってだいじょうぶなことと、遠回りなことなんかでできあがっていて、
そんななかにちょびっとの大事なことが点在しているのかもしれない。