2016-07-29

カニノカンヅメ



ズワイガニの缶詰で冷製パスタ
 
 
 
紅ズワイガニの缶詰をたくさんいただきました。
うれしくて、手を替え品を替え食卓にあげています。
 
 
「ツナ缶を使うような勢いで、じゃんじゃん食べていいものかなあ」と、
なぜだか甘美な背徳感をおぼえつつも、楽しいのです。
 
 
複雑なことをやるよりも、
そのまんまの味わいがよくわかるのがよさそう。
 
 
混ぜるだけの冷製パスタを作ってみると、
そのまま食べられる缶詰であることや汁のおいしさが
生きることで、
ちょうどいい着地点のひとつだと感じます。
 
 
 
 
 
カニの缶詰を汁ごと全部に、オリーブオイルと塩、
新しょうがのみじん切りを混ぜて乳化させるようになじませます。
 
そこにキュウリを大量に輪切りして軽めに塩もみしたもの、
ソテーしたマッシュルーム、みょうがの小口切りを混ぜます。
 
 
細めのパスタを2分余分にゆでて、
氷水に取りキンキンに冷やします。
数分置いても大丈夫。
芯まで冷えたらざるにあげて、
キッチンペーパーで水気をとりのぞきます。
 
これで、ちゃんと食べごたえのあるアルデンテの状態が長く続いて、
最後までおいしく食べられます。
 
 
パスタとソースを混ぜて、塩とオイルで味を調整してできあがり。
 
 
ミョウガの代わりにラッキョウ漬けだと
また違ったいいアクセントになりそう。
 
 
冷たいパスタは、
ちびっこ達でも慌てずにプロ並みに作れちゃうところがいいなあ。
 
 

2016-07-25

増殖中

 
 
KITTE名古屋



『KITTE名古屋』と『大名古屋ビルヂング』開業後の名古屋駅かいわい。



大名古屋ビルヂング



いっぺんに「未来都市みたい」になった。


いつも、目新しいものを見聞きすると、
飽きもせずそう思う。

さして新しくないけれど、メールだってナビだって、
いまだに未来都市みたいだと思ってしまう。


もうちょっとボキャブラリーを増やして、
たまには違う感想がわいてくると楽しいかなあ。




大名古屋ビルヂング



風景がうつろう速さが、大雨の後の激流のよう。



大名古屋ビルヂング
 
 
 
 
KITTE名古屋


大名古屋ビルヂング
 
 
 
竹が、どこまででも地下茎を伸ばして増え続けるように、
ビルは地中でスルスル伸びて広がり、
地上にニョキニョキと生えてきて、
増殖が止まらない。
 
ポンポンッ、ニョキニョキーッ、ドドーンッ!
 
そんな錯覚におちいる。
 


 
KITTE名古屋と名駅ビル群

 

見上げるとビルが全部くっついているかのようで、
水平垂直のたくさんのグリッドが陽射しをうけてきらめく。



空がほんのすこしだけ小さくなった。


2016-07-19

ああ攻防の日々







最近、心を鬼にして破壊活動にいそしんでいる。


そのうち慣れるだろうと思っていたけれど、
どうもへっちゃらにはなれないみたい。



クモが猛烈な勢いで巣作りを続ける。


庭の高木に低木、玄関の入り隅、ポスト、蚊取り線香立て……。


わざわざ目立つ場所でひたすら毎日、毎日、毎日。


柔らかいホウキを手に一日10個は払うのに、
次の日になると何事もなかったかのように、
またすばらしい巣ができあがる。


どれも高度な技術に裏打ちされた工芸品のように
見事な出来映え。


そして真ん中に居る家主が、
ジッとこちらの様子をうかがう。


雨あがりに、水滴をたくさん載せてキラキラと輝くさまなんて、
ずっと見ていたくなる。



「クモは益虫だから放っておいても良い」そうだけれど、
廃屋な感じを演出してくれるのは、あまりありがたくない。



しばらく攻防が続くのかもしれない。




2016-07-16

大地をつかむ





ゾロゾロうごめく大蛇のような根っこの迫力に身震いした。



とりたてて条件の悪い場所ではないのだけれど、
こんな巨木になるまでには色んなできごとがあるにちがいない。



それでもそれなりに収まっていき、
両足の指で大地をぎゅっとつかむようにして、
天を仰いで立っている。



そんな木のあしもとを見つめながら、
屋久島に行きたくてたまらなかったのを思い出す。



ずっと憧れていたのに、
なぜかここ何年も頭に浮かばなかった。



いつと決めていないと、
強い気持ちも案外忘れちゃうんだってことに気づく。




2016-07-06

灼熱






湿っぽい脱衣場で、
超巨大なドライヤーの熱風をあびているような日が、続いています。


「ラニーニャ現象の影響で今年は史上最も暑くなります」
という予測発表が、
北斗の拳でケンシロウのつぶやく
「お前はすでに死んでいる!」に聞こえます。


最もって言われても……。
去年だってなかなかのもんでした。


作業場で温度計を見ていると、
針のあがりかたに反比例して、
集中力が下っているのに気づいて、ドキッとします。


雨水を放流しているところの垂直の壁面に、
そっと葉を広げるちいさな植物は、まだまだ瑞々しく元気。