2019-11-14

付知峡の紅葉




カメラ2台ぶらさげて、のんびり撮影散歩ができた。

歩き始めた時は曇り空で、困ったことに、なんだか森のなかの立体感が失われたようで
レンズを向けたくなる気持ちがちょっとだけ控えめだった。

そのかわり、足元に濡れてへばりついた赤や黄の落ち葉の感触と、
ひんやりした空気が胸に入るのを存分に確かめるように、
ガシガシ歩みをすすめた。

人出もまばらな晩秋の森に居ると、自分の頭の中であちこち点在してる物事が、
お行儀よく整列し始める。


最後の最後。
帰りがけのわずかな時間、パーっと晴れて樹々の間から光が差し込む瞬間があって、
皆で「撮るの今だね~!」と盛り上がる。
おおげさなようだけど、魔法にかかったように樹々の在り方が変わってワクワクした。


付知峡、また新緑のころにも歩きたいなあ。