付知峡の紅葉
カメラ2台ぶらさげて、のんびり撮影散歩ができた。
歩き始めた時は曇り空で、困ったことに、なんだか森のなかの立体感が失われたようで
レンズを向けたくなる気持ちがちょっとだけ控えめだった。
そのかわり、足元に濡れてへばりついた赤や黄の落ち葉の感触と、
ひんやりした空気が胸に入るのを存分に確かめるように、
ガシガシ歩みをすすめた。
人出もまばらな晩秋の森に居ると、自分の頭の中であちこち点在してる物事が、
お行儀よく整列し始める。
最後の最後。
帰りがけのわずかな時間、パーっと晴れて樹々の間から光が差し込む瞬間があって、
皆で「撮るの今だね~!」と盛り上がる。
おおげさなようだけど、魔法にかかったように樹々の在り方が変わってワクワクした。
付知峡、また新緑のころにも歩きたいなあ。