お正月のしつらえを片付けたばかりなのに、
もうフキノトウが出回ることに心がはずむ。
土の中でじっくり準備して時をうかがい、
春の到来の予感の、
そのわからないほど小さなきざしが感じられる頃あいをつかまえて、
表に、にゅっと顔を出すのかなあ。
「あれ、まだ早かった?凍えちゃう?」と気づいても帰れないから、
やっぱりそこのところは慎重に決めるのだろうか。
春先だけのほろ苦い野菜を次々に目にすると、
スキップでもしたくなる。
この冬は暖かいばかりで過ぎるのかと思っていたら、
ぐっと冷え込んで雪景色になった。
からだは、変わりようについていくのにいっしょうけんめいだ。
ちょっと雪をかいただけで、おかしなところが痛い。
へなちょこ軟弱筋肉痛に苦笑いする。