開催3回目となる『あいちトリエンナーレ』。
こどもの頃から、「芸術の秋」っていう言葉は、
「青信号でわたる、赤信号は止まる」みたいなもんだと思っていた。
「なぜかはわからないけれど世の中ではどうやらそういうことらしい」、
というとらえ方。
最近は、しみじみと意味を体感する。
うだるような暑さのなかで作品をじっくり感じることなんて
至難の業だったりする。
「もういいから、そこのスタバに入りたいっ」と、なってしまう。
今さらながら、「○○の秋」は、とても単純なことだったんだ。
からだ(脳みそ)の余裕があるかないか。
春先に前売りで買ってあったチケットは夏のあいだ寝かしておいて、
やっと涼しくなったので観覧してまわった。
そういえば過去2回も同じく秋を待って足を運んだ。
すてきな作品を浴びるように見て回る涼しい一日は、
明日のための栄養が、ぐいぐいと沁みてくるような時間だった。