片側4車線の車道にズラリと並ぶ大きなイチョウの木から、
ハラハラと葉が舞っています。
落ちた葉は吹き寄せられて、
分離帯の周りには幅数十センチの黄色い川ができあがっています。
前をゆく車のタイヤがギリギリを擦るたびに、葉はフワーっと広がり、
黄色の帯は姿を変えていきます。
この時期、毎晩清掃車が出るのでしょうか。
落ちたての葉は汚れていないから、新しい真っ黄色です。
きれいだなあと見惚れながら、頭のなかにうかぶのは、
ギンナンがいっぱい入った湯気のあがる茶碗蒸しのこと。
くいしんぼうでどうしようもないなあって、
まあいつものことだったなって、
思いながらハンドル握って、びゅんびゅん走る、師走の午後でした。