外のウインドウからも中からも見える場所に、
レリーフ状のパネルを製作して設置しました。
なんだろう?おいしそう、って覗いてもらえるように。
今回最小限に手を入れた内装のなかで、
レトロな既存部分と新しい部分をつなぐための工夫をちょっとずつ行っています。
空間は、単純に足したり引いたりだけでは作れないことをいつも実感します。
たったひとつ余分なものがあるがために、
その存在を消すための膨大な労力が必要になったり、
わざとバランスを崩すことで驚くほど生き生きしてきたり。
削ぎ取って、追加して、こねて調和させて、また引く。
そんな計算を短時間で繰り返すイメージかもしれません。
その計算を、より単純にするには、
力のある素材で構成すること、それに尽きます。
モノとして形の見えない段階で、
お客さまに対して選択肢を提示するために、
そういう感覚を言葉で的確に伝えることはなかなか難しくて、
日々、アップデートが必要だなあと思います。
Trattoria KEIYA
トラットリアケイヤ
http://trattoria-keiya.net/