そんな息を呑むような美しい桜が、
近所にひっそりとたたずんでいます。
もう圧倒的なスケールで、
こころを揺さぶられます。
引っ越してきて気づいて以来
3回目の春。
昨年は咲き始めてから、
気になって気になって、
毎日会いに行きました。
朝だったり夜だったり。
帰りに遠回りして、一目会って、
「今日もすばらしい」と安心して帰る、そんな感じで。
どうしてかというとたぶん、
この木が、だいぶ危うく見える場所に存在しているから。
造成中なのか、切り崩した土地に、1本だけ。
そして、咲く時期も早いし、
立派な株立ちだけど、どういう種類なんだろう・・・・・・。
とにかく気になる・・・・・・。
今年も、早朝にじっと見つめていたら、
ウォーキング中の方が教えてくれました。
数年前までは森のような場所で、外から一切見えず、
だれもこの木の存在に気が付かなかったのだそう。
業者さんが開発をして初めて姿を現したものだから、
近隣の皆さんが、地主さんに交渉して
残してもらったというお話でした。
よかった。
私が勝手に心配しなくても、
みんなに愛されて大事にされていて、
たくさんの人が残そうとしているんだ。
そう思うと、とっても幸せな気持ちになりました。