たくさんの制限がある日常がいきなり始まった。
「不要や不急」のことは、ある人にとってはそうでも、 別の誰かにとっては
大切な生業であったりもする。
皆が「いわゆる常識的な範囲」を、 こんなにも必死になって守ろうとするのは
初めてのことだ。
正直なところ、どうすればいいのか戸惑う場面が多い。
だって普通に生きていかなきゃいけないわけだから。
「うっかり常識からはみ出たように見える」人を、
閉塞感と不安とストレスが、いびつな形となって噴き出る。
いつのまにか市井の誰かを敵に見立てて心の均衡を保つ構図が、
そのことが、 何よりも心を軋ませる。
同調圧力という見えない暴力が蔓延し、日々が暗い色に染まっていく。
ほどよく、なんとかバランスとりながら、 嵐が去るまでやり過ごす。
こんなにも難しいことがまだまだ続くんだなあ。