建築史家・建築家の藤森照信氏が設計デザインされた
「モザイクタイルミュージアム」が、
岐阜県多治見市に開館しました。
藤森節が炸裂!な、楽しい、かわいい、ステキな場で、
心おどりすぎるまま観覧しました。
敷地レベルよりも土を盛った部分と、掘り下げた部分で、
なだらかなすり鉢状の豊かな表情をもつ、
楽しいアプローチが作られています。
てくてく歩いて下っていき、
小人のおうちのような入口からそっと入ります。
まず、なんだか落ち着く洞穴のような大階段で4階まであがると・・・・・・。
一転して、外光のふりそそぐ、
真っ白なモザイクタイルがびっしり張られた、
まぶしく不思議な空間でした。
エレベーターで、順番に下の階の展示を見ていく導線になっています。
心うばわれる、古いモザイクタイルの収集品がいっぱい。
お山の稜線には、松の幼木を植えてあるようです。
植栽がどんな風になじんでいくのか、とっても気になります。
1年後にまた来たいです。
なつかしい心象風景のようなイメージを、
オブジェなどではなく、
完璧な機能を持ったこれだけのスケールの建築で、
のびやかに表現できることに、
ただただ圧倒されます。
歩いている小さい子からお年寄りの方まで、
みんなニコニコ笑顔なのです。
説明なんて不要で、楽しいという感情が皆に自然に湧いてくる、
だれもを受け入れる建築は、
ものづくりの理想だなあと、思いました。
すごい!たのしい!うつくしい!