2016-02-28

イクラノナルキ






ふいに部屋の奥まで明るくなったように感じた。


いつのまにやら雨があがっているのに気づく。


窓の外に目をやると、赤い冬芽をつけたモミジの枝に、
たくさんのつぶつぶが、ぶらさがっている。






スズランの花のように清楚にうつむいて、お行儀よく整列する、
その姿はどこかで見たような……。
と考えて思いいたる。
 





「フォトショップ」でちょいっとオレンジ色に加工したら、
まさしくイクラなのだった。

ちょうど同じサイズ感。


今、この木に実る粒を全部集めたら、
ゆうに5人はおなかいっぱいになる超大盛りイクラ丼ができあがる。


(どこかの県の農業試験場で、
そんな、イクラのなる木を開発してくれるとうれしい。)





あと10分で出かけようという時に見つけたイクラを、
レンズ交換もして急いで撮った。


「あと何分くらいこのままイクラなのか」知りたかったけれど、
それは謎のまま、次回のお楽しみとなった。