びゅんびゅんと飛び出す、
アベリアの徒長枝は、
力が強すぎて、切ってもまた飛び出します。
そんな理由で、
やっかい者みたいに言われるけれど……。
細くて強い枝は、
色っぽくしなる曲線に、
小さな葉がバランス良くくっついて、
なまめかしい雰囲気をまとっています。
夕闇に灯り始めたあかりを背に、
楽しげに踊っているよう。
アベリアは斑入りの新種が
ぞくぞくと登場しています。
緑葉の「グランディフローラ」は、
「その他大勢」みたいな扱いで、道路脇や公園で、
ちょっぴり雑に刈り込まれることも多いけど、
健気で元気。
灼ける暑さにも凍てつく寒さにも、
虫にもやられない。
小花が何カ月も咲き続ける。
とてもありがたい低木だと感心します。